福岡県立修猷館高等学校で「歴代1位の数学力」を誇ったという天才卒業生の森山翔文さん。将来はノーベル賞を受賞するかもしれない天才物理学者として活躍されています。
そんな森山翔文さんの学歴や現在の研究について詳しく見て行きたいと思います!
森山翔文さん学歴プロフィール
1992年 | 高3の時に国際数学オリンピックに日本代表で出場。銅メダル獲得 |
1993年3月 | 福岡県立修猷館高校卒業 |
1997年3月 | 東京大学 理学部 物理学科卒業 |
2002年3月 | 京都大学 大学院理学研究科 宇宙物理学専攻修了。理学博士になる |
~2005年3月 | カリフォルニア工科大学 物理学数学天文学学系 |
~2015年3月 | 名古屋大学 大学院多元数理科学研究科 助教 |
2015年~ | 大阪市立大学 大学院理学研究科 准教授 |
1992年に高校3年生で出場している森山翔文さん。年齢は45歳ではないかと思われます。
高校:福岡県立修猷館高等学校を卒業
福岡県立修猷館高等学校は福岡市早良区にある高校です。
偏差値は73で福岡県内の210校ある公立高校で1番偏差値の高い学校です。
全国には高校が10,050校ありますが、全国で49番目に偏差値の高い超進学高なのです。
そんな修猷館高等学校に合格するだけでも天才的なのに、その中で歴代1位の数学力を誇ったという森山翔文さん。
どのくらいすごいかというと、
とちょっと普通ではない経歴を持った人なのです。
国際数学オリンピックへの出場とはどういうことなのでしょうか?
国際数学オリンピックに出場し銅メダルを獲得
引用:https://www.imojp.org/archive/laureler/imo/record_imo.html
国際数学オリンピックは国を代表する数学が得意な高校生が、2日間の日程で合計6問の数学の難問に挑戦します。第1回大会は1959年にルーマニアで開催され、その後は毎年開催されています。2019年はイギリスで開催されました。2023年には日本の千葉市で開催される予定です。
1か国あたる最大6人のの選手が参加し、2009年のブレーメン(ドイツ)大会では、104か国(地域)から565人が参加しました。
日本から参加するには日本数学オリンピックで上位入賞する必要があり、倍率は150倍にも上るとされています。
得点の高い順番に上位8.3%(1/12)に金メダル、次の16.6%(2/12)に銀メダル、次の25%(3/12)に銅メダルが授与されます。
そんな天才中の天才しか出られない国際数学オリンピックに、1992年に出場した森山翔文博士は、見事銅メダルに輝きました。
世界の名だたる天才高校生の中で、上位50%以内の成績だったということですね。
大学:東京大学 理学部 物理学科を卒業
大学は東京大学理学部物理学科を卒業します。東京大学理学部物理学科は多数のノーベル賞受賞者を輩出しています。
代表的な卒業生としては、
- 江崎玲於奈博士
- 小柴昌俊博士
- 南部陽一郎博士
などがいます。
大学院:京都大学 大学院理学研究科 宇宙物理学専攻を修了し博士 (理学)を取得
大学を卒業したのちは、京都大学大学院理学研究科に進学します。
京都大学の物理学科も日本を代表する物理学の研究拠点です。
京都大学理学部物理学科を卒業した著名な物理学者にはノーベル賞を受賞した方々が数多くおられます。
- 湯川秀樹博士
- 朝永振一郎博士
- 江崎玲於奈博士
現在の研究は何?
引用:大阪市立大学
京都大学大学院で博士号を取得した森山翔文博士。卒業後はカリフォルニア工科大学と名古屋大学を経て、現在は大阪市立大学大学院理学研究科の准教授を務めています。
大阪市立大学は1880年の創立で、大阪市内にキャンパスを持ち8学部10研究科を擁する都市型総合大学。大阪市立大学での森山翔文博士の研究テーマは「弦理論とゲージ理論の数理」という名前です。
弦理論とゲージ理論の数理とは聞きなれない名前ですが、いったいどういう内容なのでしょうか?
弦理論とゲージ理論の数理を少しだけ説明
物理学者はモノが何からどうやってできているのかを研究しています。
物質を小さく分けていくと、ごくごく小さな「点」があつまってできていると思いませんか?
でも森山翔文さんら、弦理論の研究者たちは、世の中のものは「点」ではなくて「ヒモ」でできていると考えているのです。その「ヒモ」を考えることで、これまでに解決できなかった様々な矛盾を解消しようとしているのです。
様々な矛盾ってなんだ、と思いますよね。
物理学は完璧に様々なことを説明できるように思われるかもしれません。
でも、とても基本的なことについて、現在の物理の理論では説明できないことや、おかしなことがたくさんあるのです。
例えば、重力について説明ができないとか、無限大の力が存在しないとつじつまが合わないとか。
これらの問題について、これまでにも世界中の多くの物理学者が挑戦してきたのですが、いまだに解決していません。
森山翔文さんは物理学の研究を通じて、これらの問題を解消しようとしているのです。
まとめ:今後の日本の科学を担う森山翔文博士
森山翔文博士の学歴と現在の研究について見てきました。
日本はノーベル賞受賞者を数多く輩出できるほど大学での研究水準が高く、よい工業製品を生み出す力となっています。
森山翔文博士には、大学での世界最先端の研究を通じて、新しい知を得て、優秀な学生をたくさん輩出していただきたいですね。
今後の森山翔文博士の活躍に期待したいと思います。
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