安倍総理のシンクライアント発言はどんな影響が?桜を見る会問題のこれから!

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政治・経済

2019年12月2日に開催された参議院本会議。

安倍総理は、桜を見る会の招待者のデータを破棄して復元ができない理由として、内閣府が採用している情報システムがシンクライアント方式であると説明しました。

シンクライアント方式だと情報復旧に影響するのでしょうか?

この安倍総理のシンクライアント発言は安倍政権にどのような影響を与えるのでしょうか?

 

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桜を見る会問題に与える影響は?

桜を見る会に招待された人に関する情報はルールにのっとり削除されていて復元できないと説明する安倍総理ですが、情報を復元できない理由を内閣府の情報システムがシンクライアント方式だからと説明しています。

結論から申し上げますと、情報の復元の可否とシンクライアント方式であるかどうかは関係ありません。

シンクライアント方式であれば、過去に情報を復元できないような特別な消去の操作をした履歴が残っていると認めていることになるのです。

 

参加者情報を完全に消去する捜査履歴を提出できる

情報システムのデータの削除は、通常のデータ削除と、データ復旧不可能な特別なデータ削除の2種類があります。

通常のデータ削除の場合復旧が可能です。

特別なデータ削除によってデータ復旧できない状態にするにはハードディスクの当該物理領域上に別のデータを上書きする必要があります。

シンクライアント方式のサーバーシステムでは、全ての操作履歴が残ります。

特別なデータ削除によって、桜を見る会の参加者データをすべて復旧不能な形で削除したのであれば、その操作をした操作履歴が残るのです。

 

よって、その操作履歴をデータ復旧ができない証拠として提出することが可能になります。

 

安倍総理による、内閣府の情報システムはシンクライアント方式である、という発言は野党によって操作履歴という新たな証拠を求めることにつながるのです。

 

今後野党は、操作履歴の提出を内閣府に求める可能性が高いといえるでしょう。

個人情報保護を目的に桜を見る会への参加者のデータを完全に消し去ることはあっても、桜を見る会への参加者のデータを完全に消し去るサーバー操作の履歴を消す理由はありません。

仮にそのような操作履歴を削除することが認めてしまうと、情報システムに対する外部からの攻撃を検出し、対応することが不可能になってしまいます。

 

 

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安倍総理のシンクライアント発言


2019年12月2日に開催された参議院本会議で、自民党の森屋宏議員は安倍総理に対し、桜を見る会の招待者に関するデータについて、電子媒体の復元についてどう考えているのか質問をしました。

 

その質問に対し安倍総理は、

内閣府が採用しているシステムは個々の端末ではなく、サーバでデータを保存するシンクライアント方式であり、端末にデータは保存されておらず、またサーバのデータを破棄後、バックアップデータの保管期間をおいた後は、復元は不可能であるとの報告を受けております。

 

答弁します。

 

安倍総理の答弁では、内閣府が採用している情報システムがシンクライアント方式であるからデータの復元は不可能と言っているのです。

このシンクライアント方式とはどのような仕組みなのでしょうか?

 

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シンクライアント方式とは?

普通のパソコン

通常、家庭で使うパソコンは、デスクトップパソコンやノートパソコンですよね。

パソコンをインターネットに接続してメールや動画を見たり検索をしたりします。

このとき、パソコンの内部にはメールソフトや動画閲覧ソフト、インターネットブラウザなどのソフトウェアが起動しています。

このソフトウェアを動かすためには、記憶装置であるメモリやハードディスク、演算装置であるCPUなどのハードウェアが必要ですが、これらはすべてパソコンの中に入っています。

古いパソコンでは、メモリやCPUなどの性能が最新式のパソコンと比べて低くなり、最新のゲームなどの高いハードウェアスペックを必要とするソフトウェアをスムーズに動かすことができません。

最新のゲームを楽しみたい場合は、新しい最新式のパソコンを買わなければならないこともあります。

 

シンクライアント方式

一方のシンクライアント方式は、サーバーにクライアントパソコンを接続して使う方式になっています。

図を見ると、様々なデスクトップパソコンやノートパソコンが、中央にある黒いサーバーに接続されています。

サーバーは遠く離れた日本のどこかにあることもありますし、海外にあることもあるのです。

サーバーは接続されているクライアントパソコンと比較して、何十倍も何百倍も性能の良いハードウェアで構成されています。

超高性能なサーバーでゲームや計算などの難しい処理をして、クライアントに結果を送信します。

クライアントがすることは、サーバーから送られた結果を表示することと、利用者からの指示をサーバーに伝えることだけです。

表示とキーボード入力だけであれば、性能の低いクライアントパソコンでも十分にこなすことが可能です。

 

クライアントパソコンが古くても、サーバーを最新式のハードウェアに置き換えれば、そのサーバーに接続している数多くのクライアントパソコンが古くても、難しい計算や迫力のある映像などを楽しむことができるのです。

 

性能が低いことを「薄い、少ない」という意味を持つ「Thin(シン)」という単語を用いて表現します。

サーバーの性能が良ければ、クライアントパソコンは性能が低くてもよいという意味で、クライアントパソコンのことをシンクライアントというようになったのです。

 

シンクライアント方式でもデータの復元は可能

データはクライアントパソコンではなく、サーバーに保存されます。クライアントパソコンにデータが保存されていないことは事実です。そして、サーバーに保存されたデータを消去することも可能です。

しかし、普通のパソコンのデータが消えてしまったときにデータ復旧が可能なように、サーバーに保存されたデータが消えてしまった場合でも復旧することは可能です。

シンクライアント方式であろうとなかろうと、データはハードディスクやSSDといった記録装置に保存されるので、データの復元は同様に実行可能です。

 

サーバーのデータ消去操作は記録されている

サーバーにはたくさんのクライアントパソコンが接続されます。

サーバーを利用するクライアントパソコンの中には、データを不正に消去するような悪意を持った利用者がいるかもしれません。

他のクライアントパソコンに被害が出てしまうかもしれないので、クライアントパソコンからサーバーへの全ての操作内容は日時とともにすべて記録されています。

 

データを削除した事実はシンクライアント方式のサーバーが保存しているということですね。

 

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まとめ:シンクライアントで、参加者データを完全消去した操作履歴の提出を証拠として求められる

安倍総理の桜を見る会問題に対する答弁で、内閣府のシンクライアント方式の情報システムに参加者リストが保存されていることが判明しました。

シンクライアント方式ではクライアント上にデータは残りませんが、サーバ上のデータが復元不能という理由にはなりません。

サーバからデータを復元不能なほどに破壊したという、操作履歴の提出が次の焦点になるでしょう。

 

 

 

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