3年経過罰金刑の55万人に恩赦の理由?誰にどんなメリットがある?

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令和元年の天皇陛下の即位に伴い、恩赦が実施されることになりました。

恩赦という制度は犯罪者の罪をゆるすことを目的としています。

今回の恩赦では、55万人が罪をゆるされることになりました。

この55万人の方たちはいったいどのような人なのでしょうか?

3年経過罰金刑の55万人に恩赦はなぜ?誰にどんなメリットがある?

 比較的軽微な交通違反などによって罰金刑を受け、納付から3年以上が経過した約55万人が対象で、恩赦の種類は、喪失・停止された資格を回復させる「復権」のみとした。これ以外に申請に基づき認めるケースもある。

引用:ヤフーニュース

今回の恩赦の対象となるのは、交通違反などによって罰金刑に処され、罰金を納付してから3年以上が経過した人で、喪失・停止された資格を回復させる「復権」がなされるとされています。

どういう人たちなのでしょうか?

対象者は罰金を納付した約55万人?

今回の恩赦では、有罪判決を受け、罰金刑に処せられた人が対象になっています。

罰金刑とはどのような刑罰なのでしょうか?

罪を犯し有罪になった人に与えられる刑罰には次の種類があります。

刑罰 内容
死刑 死亡させる刑罰
最も重い刑罰

極刑(きょっけい)、処刑(しょけい)
懲役 刑務所に拘束され、強制労働をさせられる刑罰
禁錮 刑務所に入り自由を奪われる刑罰(労働の義務なし)
罰金 強制的に金銭を取り立てる刑罰

罰金刑は死刑、懲役、禁固に次ぐ4番目に重い刑になっています。

今回の恩赦の対象となる55万人は、罰金刑に処された人のうち罰金の支払いを終えてから3年以上が経過した人となっています。

罰金を支払ってから1年や2年しか経っていない人は対象外となりました。

罰金刑は割と身近な刑で、スピード違反などの交通違反でも処されることがあります。

スピード違反であっても、酒気帯び運転であっても、罰金刑より重い刑に処されると前科が付き、犯罪人名簿に名前が掲載されます。

前科がつくと、その記録は残り、履歴書などでは前科があることを告知しなければなりません。

この前科があることで困っている人がいるのです。

前科があることで困っている人にとっては、この前科が消えることはとてもありがたいことになるのです。

今回の恩赦は誰にどんなメリットがある?

前科を消したいと思う人には、どんな理由があるのでしょうか?

そりゃあ、誰でも前科はついていないほうがいいですよね。

でも、前科がついているからといって、普段の生活に影響がない人がほとんどです。

しかも罰金刑の前科は5年の時間が何事もなく経過すれば消滅します。

前科がついていると生活に大きな影響を受けるのはどんな人なのでしょうか?

実は、前科があると取得できない資格があります。

資格が取得できないとその仕事に就けないとしたら、生活に大きな影響を与えますね。

前科があると取得できない資格にはどのようなものがあるのでしょうか?

医師や歯科医師、栄養士などの資格を取得したい人は前科を消す必要がある

医師 
歯科医師
保健師・助産師・看護師・准看護師
栄養士
あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師

医師、歯科医師、栄養士などの免許を取得するためには、国家試験に合格する必要があります。

しかし、罰金刑以上の刑罰を与えられた人は、免許を発行してもらうことができません

医師や歯科医師になるために長い間勉強をしてきた人がスピード違反で赤キップを切られたとします。

せっかく国家試験に合格できるほどの実力をつけたとしても、医師や歯科医師にはなれないのです。

ついうっかりスピードを出しすぎてしまい、スピード違反で赤キップをもらってしまう可能性は多くの人にあるでしょう。

それまで、一生懸命勉強してきたにもかかわらず、たった一度のスピード違反で医師や歯科医師などになる道を絶たれてしまうのです。

罰金刑の前科は5年で消えるが、早く消せれば早く資格を取れる

罰金刑の前科は5年の時間が何事もなく経過すれば消滅します。

ですので、赤キップを切られて罰金刑を受けたとしても、別の犯罪をしない限り5年後には医師免許などを受けられるようになります。

せっかく大学を卒業しても、前科が消えるまでの5年が経たないと国家試験を受けることができません。

医学部在学中に罰金刑に処され、国家試験を受けるまでに前科が消えていなければ、せっかく勉強しても免許を受けることができないのです。

もし恩赦で前科を消してもらえるとしたら、免許を取得できる条件が整うわけです。

仕事がかかっていますから、なんとしても前科を消してもらいたいと思いますよね。

有罪判決を取り下げる「大赦」は実施されない

今回の天皇陛下の即位に伴う恩赦は、比較的軽い罰金刑に処された人の「復権」のみとなりました。

有罪で刑務所に入っている人が、無罪となって放免される「大赦(たいしゃ)」は実施されません。

政令で定められる恩赦には、大赦、一般減刑、復権があります。

1989年に昭和天皇が崩御された(亡くなられた)ときには、大赦が実施されました。

1989年の恩赦の対象となった人数は1017万人と、今回の20倍近い人数になっています。

日本の人口が1億2000万人程度でしたから、1割近い人に前科があったのですね。

政令恩赦 大赦 有罪判決を受けた人を有罪でない状態にする。

刑務所にいる人を刑務所から釈放する。

現在裁判中の人に大赦が実施されると、捜査や裁判は終了し、それ以上罪を追及されることはない。

一般減刑

懲役期間を短くするなど、刑を軽減されるもの
復権 罰として停止されていた権利を復活させるもの

例1.罰金刑などの刑に処された人に与えられない資格の取得権利を復活する

例2.公職選挙法違反で停止された公民権を復活する

 

まとめ:55万人に恩赦のメリットは国家資格の取得ができるようになること

国家資格を取得する予定のある人にとって、天皇陛下の即位に伴い実施される今回の恩赦はメリットが発生します。

恩赦によって国家資格を取得し、多くの人のために働いていただけるとありがたいと思います。

しかし、一方で不平等な印象を持っている人が多いのも現実です。

ある調査では、半数を超える人が恩赦に反対しているんだとか。

恩赦によって人生をやり直す機会が与えられることはよいことですが、これまでに罪に問われていない人が不公平を感じない制度を考えていく必要がありますね。

恩赦の意味をわかりやすく!天皇即位に合わせて実施はおかしい?
天皇陛下が即位される「即位礼正殿の儀」は令和元年10月22日の実施です。 合わせて、55万人以上に対し恩赦が実施されることになりました。 恩赦というのは、簡単にいうと罪をゆるすということですね。 罪は償うべきものであるのに...
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