小田急踏切事故で28歳女の損害賠償金額は?自動車保険は使える?

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出典:mainichi.jp
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6月19日に発生した小田急線の踏切に乗用車が進入し電車と接触した事故は、電車が脱線し終日運転を見合わせるという被害の大きいものでした。

電車が脱線し、衝突した先頭車両は廃車の可能性もあるとのことから、犯人の28歳女に課される損害賠償金額が気になります。

このような悲惨な踏切事故の損害賠償はどのくらいの金額になるのでしょうか。

過去に千葉県で同様の悲惨な踏切事故がありました。損害賠償について裁判になり「千葉地方裁判所 平成6年(ワ)1104号 判決」として記録が残っています。

過去の事故事例から正確な損害賠償金額の規模と、もし自動車任意保険に加入していたらどのくらいカバーできるのかを見て行きましょう。

小田急踏切事故を起こした28歳女の損害賠償金額は?

過去の同様の事例として、1992年に千葉県で発生した成田線大菅踏切事故を取り上げます。この事故は、過積載のダンプカーが遮断機の下りた踏切に進入して電車と衝突したものです。

小田急踏切事故に似た成田線大菅踏切事故

1992年(平成4年)9月14日、JR東日本の成田線久住 – 滑河間の大菅踏切(千葉県道103号江戸崎下総線)で、遮断機が下りていた踏切に進入していた大型ダンプカー側面に千葉発佐原行き下り普通1457M列車(113系電車4両編成)が衝突。先頭車のクハ111-1038は、前面を大破し、列車の運転士が死亡、乗客65名が負傷した。クハ111-1038は廃車になった。

出典:Wikipedia

大型ダンプカーは過積載状態でブレーキの利きが悪い状態でした。考え事をしていた運転手は踏切に気づくのが遅れ、大型ダンプカーを遮断機の下りた踏切内に進入させました。

JR東日本の損害賠償請求金額

出典:www.jreu.or.jp

JR東日本は以下の4名の被告に対して損害賠償を請求しました。

有限会社紫峰産業:山砂の採取販売会社
向中野昭一:大型ダンプカーを所有、運転していた。紫峰産業で山砂の運搬業務に従事。紫峰産業に100万円出資
株式会社相模:山砂生産会社。有限会社紫峰産業に山砂を販売
本多安男:株式会社相模の従業員でダンプカーに過積載となる山砂を積み込んだ作業者

請求した損害賠償の金額は次の通りです。

1 廃車一両に伴う損害 三四〇八万五九八〇円

2 修繕費
(一) 車両 (三両) 三七七〇万三七九一円
(二) 通信 六二九万一五三二円
(三) 線路 一〇八二万三二四〇円

3 人件費
(一) 超勤 一五〇五万一三〇〇円
(二) 夜勤 一〇八万五三五五円
(三) 旅費 三〇万二三一〇円
(四) 特別手当 一四万二二〇〇円

4 代行輸送費
(一) 成田観光自動車株式会社 九〇万一二五〇円
(二) 千葉交通株式会社 一二五万五四五〇円
(三) JRバス関東株式会社 五八万六三三〇円

5 払戻、キャンセル料
(一) 乗車券(一八四枚) 一四万三八〇〇円
(二) 特急券(八五枚) 八万三〇七〇円
(三) サービスフォーラム会議キャンセル料 一七一万六九八九円

6 支社管内諸経費
(一) 宿泊代 一一万二五〇〇円
(二) 事故現場写真(フィルム代等) 五四八一円
(三) タクシー代、バス代 八五万八四三〇円
(四) ガソリン代 四三三八円
(五) 有料道路代金 四万六七五〇円
(六) 食事代(弁当) 一五三万〇八八〇円
(七) 見舞金 四一万五〇〇〇円
(八) 見舞品 三四万〇七〇五円
(九) 医療器具 二万四一六四円
(一〇) 雑費 一九万一〇五九円

7 亡鶴岡三郎に対する葬儀費用等
(一) 葬儀費用 三七三万三六〇六円
(二) 特別見舞金 三〇〇万円
(三) お布施、戒名料 四七万一〇〇〇円
(四) 特別葬祭料 五〇万円
(五) 弔辞書代 四万九四四〇円
(六) 生花代等 五万八八五九円

8 損害額合計 一億二一五一万四八〇九円

出典:daihanrei.com

廃車になった車両、車両の修繕にかかる費用に7000万円かかっています。また、鉄道会社の社員の方々にとっては追加の業務が発生するわけですから、職員人件費が1600万円発生しています。その他、他社路線やバスなどによる代行輸送費、キップの払い戻し費などが発生していました。

この請求に対し裁判所は1億1347万6892円を認め、被告に支払うよう命じています。

小田急踏切事故でも同様の被害が発生しています。損害賠償金額の目安として1億円レベルになると考えられるでしょう。

損害賠償に自動車保険は使えるか?

成田線大菅踏切事故での損害賠償では、富士火災海上保険株式会社が対物損害保険金1000万円を支払っています

このような事故でも自動車保険は支払われることが分かります。

被告は自動車任意保険の対物損害保険金の最も安い金額である1000万円だけ加入していたようです。

しかし請求された損害賠償金額が1億円を超えており、自動車保険だけでは払い切れず裁判になったのでした。

対物保険金を無制限で加入していれば、損害賠償金を支払うことについては問題が発生しなかったといえますね。

小田急踏切事故を引き起こした28歳女は対人・対物の自動車保険に無制限で入っていたのでしょうか。

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6月19日午後3時前、神奈川県厚木市船子の小田急線の踏切で立往生していた乗用車に下りの小田原行きの快速急行が衝突し、先頭車両が脱線しました。 19日は本厚木駅と伊勢原駅の間で上下線とも運転ができなくなりましたが、20日からはロマンスカ...

まとめ

身勝手な運転で踏切に進入し、鉄道と衝突、終日にわたり電車の運行ができない状態となって多くの人に迷惑をかけた小田急踏切事故。

犯人の28歳女は1億円規模の損害賠償が請求されることになりそうです。

自動車保険に適切に加入していれば、高額な損害賠償に対しても支払うことができます。

今一度、加入されている自動車保険を確認してみてはいかがでしょうか。対人・対物保険金が少ない場合は見直すことを考えてもよいかもしれませんね。対人・対物保険金を無制限にしても、それほど保険料は上がらないかもしれないので、気になる方は加入されている保険会社にお問い合わせされることをおすすめします。

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