4月1日新元号が「令和」となることが公表されました。6つの原案を選び、有識者による「元号に関する懇談会」などに提示されて最終的に内閣総理大臣が決定しています。
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6つの原案の中には、「令和」のほか、「英弘(えいこう)」「広至(こうじ)」「万和(ばんな)」「万保(ばんぽう)」「久化(きゅうか)」があったことが複数の政府関係者の証言からわかりました。
その中でも「万和(ばんぽう)」について、その意味を見ていきましょう。

万和の意味
6つの新元号候補は、それぞれ6つの典拠(出典)がありました。日本の書物を典拠とする候補が3つ、中国の書物を典拠とする候補が3つとされています。
新元号候補だった「万保」は中国の書物が典拠であるとされています。
新元号の「令和」は「万葉集」を、新元号の候補であった「英弘」は「古事記」、「広至」は「日本書紀」をそれぞれ典拠としていて、これらは日本の書物になります。
一方で、この「万保」と、「久化」「万和」は中国の書物を典拠としています。
「万保」の画数は12画で「凶」の画数になります。「万保」は新元号の「令和」とその他5つの新元号候補のうち、唯一「凶」の画数を取っています。
画数が12画の名前は、特に若いころは悩みが付きまとい、心身ともに弱いとされています。また、あきらめが悪く、無理がきかないと言われています。ただ、芸術性があるとされることは良い点として挙げられます。
万の意味
「万」の文字には、全てに手を尽くすという意味があります。
また数や量が極めて多い、物事がそれぞれ違っていることを表す意味も持っていて、全てのものを包み込むような感じを持っているといえるでしょう。
画数は3画です。
保の意味
「保」は持ち続ける、守る、かばう、助けるという意味や、責任を持つ、役目を受け持つという意味があります。
「保」の字を分解すると、「にんべん」と「呆」に分解されます。「呆」は子供の象形であるとされていて、親が子を抱いて守る、大切にすることから成り立った字であるとされています。
「保」の文字は、「令和」を含むこれまでの全ての元号248のうち、「享保」など15で使われています。
画数は9画です。
以上のことから、「万保」は多くのものを守る、助けるという、今困難な状況にあって、現状の困難からの救済を祈願する名前であるといえるでしょう。
まとめ:「万和」は困難からの救済を祈願する名前
新元号の候補として挙げられた「万和」。
この名前には困難からの救済という意思が込められていることが分かりました。
6つの候補の中から選ばれた新元号の「令和」がこれからの時代をよりよくしていく良い年号であることを信じています!
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