シーサイドライン事故の衝突速度は?車止めまでの距離が長い?

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6月1日に、神奈川県横浜市磯子区のシーサイドライン新杉田駅で電車が逆走し車止めに衝突する事故が発生しました。

15人がけがをしそのうち7人が骨盤の骨を折るなどの重傷を負い、入院が必要な状態という、大変な事故になっています。

なぜ、これほどまでの大けがが発生してしまったのでしょうか。

電車が車止めに衝突したときどのくらいの速度が出ていたのでしょうか。

シーサイドライン事故で重傷者が出た理由

出典:ウィキペディア

シーサイドラインはレールの上をゴムタイヤで走行する「中量起動輸送システム」です。鉄道や地下鉄より輸送量が少なく、路面電車やバスより輸送量の多い公共交通機関として誕生しました。

無人運転が特徴で、1989年に一部区間が開業しました。現在では新杉田駅から金沢八景駅までの全14駅を結びます。平日の朝夕のラッシュ時は4-5分間隔で運行されています。


事故のあった新杉田駅は終端駅でその先にはレールはありません。新杉田駅にはオイルダンパーによる車止めが設置されていて、衝撃を受け止める構造になっています。

6月1日に発生したシーサイドラインの事故は、新杉田駅を出発する電車が逆走し車止めに衝突しました。

衝突の被害が大きくなってしまった理由は何でしょうか?

衝突速度は時速6Kmだった

報道によると、シーサイドライン新杉田駅での、衝突時の速度はおよそ時速6Kmだったとされています。

時速6Kmというと少し速めの歩く速さですね。少し早めの歩く速さでコンクリートの壁にぶつかったことを想像してみると、かなり痛いことが分かります。

車度止めが遠くにあり、逆走距離が長かった

電車の停止位置から車止めまでの距離は約25mでした。終端駅に設置された車止めの中には、この距離がもっと短いものもあります。車止めから5m程度しか離れていない場所に止まる終端駅も少なくありません。

逆走後、車止めまでの距離を加速をして衝突した今回のシーサイドライン事故では、車止めまでの距離が短ければ、被害は小さくなったでしょう。

ただし、通常走行時に駅に進入した電車のブレーキの利きが悪く、車止めに衝突する事故の場合は、車止めは遠くにあるほうが事故の被害を軽減することが可能になります。

加速がよく衝突速度が高くなった

シーサイドライン加速度は3.5Km/h/sで、山手線の3.0Km/h/s、京浜東北線の2.5Km/h/sと比較して加速が良いです。

加速の良い車両が車止めまでの25mの距離を使って時速6Kmまで加速、車止めに衝突し、重傷を負う人が出てしまいました。

オイルダンパー型の車止め設置されており、ある程度の衝撃を吸収すると思われますが、7人が骨盤骨折などの重傷を負うほどの事故になっています。

もし、シーサイドラインの加速度が京浜東北線と同じ2.5Km/h/sだった場合、衝突時の速さは時速5Km程度であったと考えられます。

エネルギーは加速度に比例するので、京浜東北線と同じ加速度であれば3割程度衝突時のエネルギーを減らすことができました。

事故の被害を少なくするためには、車止めが設置されている終端駅では加速度を下げて走行することも考えていく必要があるのかもしれません。

転倒で骨折しやすい部位がある

東邦大学医療センター佐倉病院整形外科によると、転倒によって骨折しやすい部位として、脊椎(背骨、特に腰椎)、大腿骨近位(頚部、転子部)、橈骨遠位(手首)、及び上腕骨近位の骨を挙げています。

理由はこれらの骨は海綿骨を多く含み、骨粗鬆症が進むことで骨密度の低下が顕著に出やすいからだそうです。

また、腰椎、大腿骨近位部は転倒してしりもちをついた際にその衝撃を直接受けやすく、また、橈骨遠位、上腕骨近位は、やはり転倒して手をついた際にその衝撃を直接受けやすい部位であるため、骨折を起こしやすくなるとのこと。

大腿骨近位(出典:https://www.tokushukai.or.jp)

橈骨遠位(出典:ウィキペディア)

上腕骨近位端(出典:東大阪病院)

シーサイドラインの事故では、椅子に座っていてケガがなかったという人と、椅子から放り出されてしまった人がいました。

時速6Kmで衝突しバランスを崩して転倒してしまった場合、打ちどころが悪い場合は手や足、腰などを骨折する可能性があります。

電車にはシートベルトがなく、また逆走して衝突することは想定していないので、この事故で転倒しケガをすることは避けようがないといえるでしょう。

まとめ:シーサイドラインの事故で重傷の理由

無人運転の鉄道が逆走し衝突するという、想定外の事故が発生しました。

事故があった新杉田駅に設置された車止めが電車の停車位置から遠く、また、シーサイドラインの加速の良さもあり、事故の被害が拡大したのではないかと考えられます。

シーサイドラインの事故でケガを負われた方の一日も早い回復をお祈りします。

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