大津事故で直進車が保釈された理由は?責任はないの?

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5月8日に大津市で、交差点を右折しようとしていた乗用車と、対向車線を直進してきた軽自動車が衝突し、園児や保育士に車が突っ込む事故が発生した件で2人の女が逮捕されました。対向車線を軽自動車で直進した女性は保釈されています。

上記の動画が正しく大津の事故の様子を説明しているとすると、青信号の交差点を普通に直進していた軽自動車が無理に右折してきた乗用車を避けることは難しいと思われます。

この場合の右折車と直進車の責任の割合(過失割合)はどうなるのでしょうか?軽自動車で直進した女性に責任はないのでしょうか?

右折車と直進車の事故の過失割合

一般的に事故時の過失割合は過去の事故例から決まっています。今回の事故のような、右折車と直進車が青信号で交差点に進入し接触した事故の場合、「右折車80%、直進車20%」の過失割合となることが基本です。

もしも、直進車が黄色信号で交差点に進入していて、右折車は青信号で交差点に進入していた場合だと、「右折車30%、直進車70%」となり、直進車の過失の割合が大きくなります。

また、直進車、右折車ともに赤信号で交差点に進入していた場合、「右折車50%、直進車50%」の過失割合となり、赤信号を無視した両方が同じだけ悪いという判断になります。

今回の場合は信号については両車とも青信号で交差点に進入していたと報道されていますので、一般的なケースであれば「右折車80%、直進車20%」の過失割合になります。

右折車が前方不注意の場合の責任は?


今回の事故では、右折車を運転していた新立容疑者が「前をよく見ていなかった」と供述しています。また、直進車を運転していた下山さんは「右折車をよけようとハンドルを左に切った」と供述しています。

この場合、右折車の運転が不適切であったと考えられるので、直進車の過失は減ることになるでしょう。

一般的に右折車の過失が大きくなる事例としては下記の例が挙げられます

徐行せずに右折したとき
接近してくる直進車のすぐ目の前を右折したとき
ウインカーを出していなかったとき
右折時に通るべき場所を通らず、手前に小さく右折、または大回りで右折したとき
その他の著しい過失があるとき

これらの場合、右折車の過失は5%から10%増えると言われています。

今回のケースでは「右折車85%~90%、直進車15%~10%」の過失割合になると考えられます。

しかし、上の動画のようなケースではこれ以上に右折車の過失が認められるかもしれません。

直進車の責任はゼロになるか?

センターラインを越えて対向車線に飛び出してきた車との衝突の場合、センターラインを越えて対向車線に飛び出してきた車の過失割合が100%となる事例があります。今回の事故を、右折車と直進車の事故ではなく、センターラインを越えてきた車との接触事故と捉えることができれば、直進車の過失がゼロになる可能性があるといえます。

直進車にはドライブレコーダーが設置されていたので、今後の解析によって過失割合が決定されるでしょう。

保釈された直進車の女性に責任はないの?

直進してきた軽自動車を運転していた女性(62)は警察に逮捕された後保釈されました。しかし無罪放免ではなくて、今後は池袋事故の飯塚幸三氏と同様に、在宅で検察の取り調べを受けることになります。警察は軽自動車を運転していた女性が事件を認めていること、逃亡の恐れのないことを理由に逮捕して拘束することを取りやめたにすぎません。

直進してきた軽自動車を運転していた女性についても、これから検察の捜査や裁判を通じて、交通事故の過失割合が決定され責任の所在が明らかになります。犠牲になった園児やけがをした人たちへの償いもその過失割合に応じてしていくことになります。

まとめ:大津事故の直進車の責任は?

正しく交差点を直進していたのにもかかわらず、右折車の無謀な運転で大事故になってしまったのだとすると、直進車の過失割合はゼロになるかもしれません。しかし、今回の痛ましい事故は、たとえ過失割合がゼロになったとしても心の傷が消えることはないでしょう。

交通ルールを守っていても、よそ見をしていたり、運転を適切にできない場合に事故に巻き込まれる可能性があるのは車社会の今の実態です。できる限りの自衛をするしか、暴走する車から身を守る方法はありません。

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